染色整理仕上機械など産業機械の設計・製造・販売
花山工業株式会社
中国の自動車販売動向
2024年中国の新車販売台数は3,144万台(前年比5%増)、輸出台数も586万台と日本を抜いて共に世界一を記録。注目すべきはNEV(New Energy Vehicle)の急成長で、日系メーカーも苦戦を強いられました。今回は最近の中国自動車販売台数の推移を紹介します。
中国の自動車販売台数推移
昨年はBYD(41%増)等が急伸し、国内大手メーカーの上海汽車(20%減)や日系のトヨタ(7%減)、ホンダ(30%減)、日産(12%減)等は軒並み減少。

(出所:中国自動車工業協会)
NEV(New Energy Vehicle)車の販売台数推移
補助金等の影響でNEV車の比率は急拡大し、24年度は全体の41%に。

自動車の輸出台数(大型+小型+商用車)
現在、中国の自動車輸出台数は日本を抜いて世界一。これはNEV車の増産に起因する。また、2024年のNEV車ブランドを比較すると国産ブランドが急伸し、全体の65%を占めている。

求められるNEV戦略

(上海モーターショウ2023 本文とは関係ありません)

日本や欧米はNEV車の急速な導入に慎重ですが、中国では価格の安いNEV車は今後も増産が続くと予想します。しかし中国の自動車産業は供給過剰で価格競争が激化しており、今後も急成長が維持できるか危惧されます。カーボンニュートラルな社会の実現に向けて日系メーカー各社がどのような対NEV戦略を進めるのか、これからが正念場と思われます。