染色整理仕上機械など産業機械の設計・製造・販売
花山工業株式会社
繊維機械の生産・輸出入額の推移と今後の方向性
繊維機械の現状
我が国の繊維機械生産額は、年間2千億~2千5百億円規模で推移しており約90%が輸出です(図1)。  2016年以降増加傾向で、本年上期も約3%増で推移しています。 この中で、染色仕上機械の生産金額・輸出入額の推移(図2)をみると、こちらも2014年以降増加傾向にあります。  染色仕上機械は、最終製品を差別化するうえで重要な機械です。 また適切なメンテナンスが必要な事もあり、国内企業には日本製が好まれています。 日系企業の海外進出増や中国・アジア諸国で省エネや環境設備対策が急がれていることが、全体的に輸出が増えている要因として推測されます。 (図1)繊維機械の生産金額・輸出入金額の推移 (単位:百万円) (図2)染色仕上機械の生産金額・輸出入金額の推移 (単位:百万円) (出所:経産省機械統計、財務省通関統計)
今後の方向性
繊維産業は大量の水やエネルギーを消費すると共に労働集約的な産業であるため、中国やアジア諸国を中心に成長を遂げています。  後進国では低コスト化、先進国では高速化、高機能化を追求しながら発展を続けてきました。 今後は、国内外の社会環境の変化やエレクトロニクス、通信技術の発展状況を見極めながら進める必要があると考えています。 特に自動化、環境対策、職場環境改善等がキーワ-ドになると推測されます。 これまでの機械メーカーは、顧客から要望された装置を納入するだけで終わっていましたが、これからは多種多様なデータを蓄積し、新たな製品開発やサービスに繋げていく必要があると考えます。