繊維機械統計2021
2021年の繊維機械生産額は、2,483億円と前年比で45.6%増加しました。
2019年と比較しても18%の増加であり全体的には回復傾向がみられます。
ただし表(1)に示すように分野により回復傾向は異なります。
化学繊維機械や紡績機械、準備機械が増加している理由は世界的に繊維生産量が増加しているためと考えられます。
又表(2)に示すように輸出が比較的安定した推移を示している事から、今後も輸出依存型の形態は変わらないと推測しています。
(単位:百万円) (出所:経産省機械統計)
(単位:百万円) (出所:経産省機械統計)
繊維生産は世界的に増産体制の準備が進められており、それに連動して繊維機械需要も2020年後半から回復基調がみられます。 最近の報道によると国内の大手紡績機械メーカーや丸編み機メーカー、紡糸ノズルメーカー等は国内工場の増設計画を急ピッチで進めています。 一方でアジア市場を見据えベトナムで生産拡大を目指すミシンメーカーも。 これからは環境に配慮した世界で戦える差別化繊維製品を生産する必要があり、そのためには性能とメンテナンス対応力に優れる国内繊維機械メーカーとの協業が望ましいと考えております。
表(1)過去5年間の繊維機械生産額
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | |
化学繊維機械 | 18,154 | 27,643 | 40,969 | 50,441 | 37,576 |
紡績機械 | 23,738 | 19,385 | 19,710 | 15,132 | 43,881 |
準備機械 | 36,679 | 41,541 | 28,243 | 17,849 | 40,422 |
織機 | 44,247 | 55,132 | 44,879 | 25,939 | 37,663 |
編組機械 | 98,879 | 77,612 | 30,022 | 24,252 | 36,269 |
染色仕上機械 | 13,352 | 11,891 | 9,812 | 7,073 | 9,020 |
合 計 | 235,049 | 233,204 | 173,635 | 140,686 | 204,831 |
表(2)過去5年間の繊維機械輸出入額
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | |
輸出額 | 256,024 | 262,693 | 221,737 | 179,460 | 203,597 |
輸入額 | 43,823 | 45,424 | 35,864 | 29,476 | 40,498 |
今後の繊維生産
(福原精機製作所)
繊維生産は世界的に増産体制の準備が進められており、それに連動して繊維機械需要も2020年後半から回復基調がみられます。 最近の報道によると国内の大手紡績機械メーカーや丸編み機メーカー、紡糸ノズルメーカー等は国内工場の増設計画を急ピッチで進めています。 一方でアジア市場を見据えベトナムで生産拡大を目指すミシンメーカーも。 これからは環境に配慮した世界で戦える差別化繊維製品を生産する必要があり、そのためには性能とメンテナンス対応力に優れる国内繊維機械メーカーとの協業が望ましいと考えております。