染色整理仕上機械など産業機械の設計・製造・販売
花山工業株式会社
2022年福井県の染色整理加工量
2022年(1~12月)の染色整理加工量は織物、ニット共に前年比を上回る結果になりました。 織物は前年比7%増の約3.2億㎡と2019年の約3.8億㎡についで2番目に多い生産量に。 なかでもニットは前年比8.9%増の約1.2億㎡と2019年をわずかに上回り、過去4年間で最高の生産量を示しました。 特に8月以降は過去4年で最高の生産量を記録。素材別ではアウトドアブームの影響を受けたナイロン織物やカジュアル向け合繊ニットの伸びが大きかったと推測されます。
福井県の染色整理加工量推移


表1.染色加工数量比較(単位:千㎡)
織 物 ニット 合 計 前年比
2019年(1-12月) 380,482 123,475 503,957 ▲2%
2020年( 同上 ) 301,031 98,921 399,952 ▲21%
2021年( 同上 ) 301,183 113,954 415,137 104 %
2022年( 同上 ) 322,522 124,116 446.638 108 %
成長の継続に期待


日本化学繊維協会発表の速報値によれば、2022年の年間化学繊維生産量は前年比1.5%減の73万8000ton。 内訳は合成繊維が2%減の58万8000ton、セルロース繊維が0.3%増の15万tonです。 北陸産地が主力の合成繊維の生産量を品種別でみるとポリエステル長繊維が3.4%減の9万6336ton、ポリエステル短繊維が10.3%減の7万1031ton、アクリル短繊維が3.6%減の9万3596tonといずれも前年比マイナスでしたが、ナイロン長繊維は3.4%増の7万2145tonと好調に推移しました。 実際、北陸でアウトドア用ナイロン素材の染色加工を行っている加工場は仕事が満杯だと聞きます。 今年は、厳しかったこの2~3年の経験を活かせる産業と活かせない産業が出てくるといわれていますが、北陸産地には是非今年も成長を持続してほしいと考えています。